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月刊「このボカロ曲がすごい!」2018年1月

VOCALOID楽曲年間トップ10を選ぼう!と意気込んで記録をつけ始めたところ、
今年始まって1ヶ月にして10曲を超える勢いで名曲が飛び込んできたため、
月刊「このボカロ曲がすごい!」の創設を決めました。


レギュレーション
ニコニコ動画でのVOCALOIDタグ基準に該当する楽曲
・2018年1月1日〜1月31日にアップロードされた楽曲

形式
優勝 1曲: 本当に忙しい人はこれだけ聴いて優勝してほしい
・入選 曲数規定なし: 全部すごい


優勝
トオトロジイダウトフル』 - ツミキ
#VOCALOID殿堂入り #期待の新人
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昨年12月に彗星のごとく現れた期待のホープ(トートロジー)による2曲目。
開幕から存在を主張するカッティングフレーズにやられたら、もう抜け出せなくなっていることに気づくでしょう。
打ち込みとギターが絡み合う現代的な四つ打ちバンドサウンドに、つい口ずさみたくなる都会的な符割りの詞とメロディが乗れば、中毒性と疾走感の数え役満で思わず体が動いてしまうこと間違いなし。
不条理に堂々巡る脳内言語をシニカルなサウンドで歌い飛ばすスタンスが、いつか叫ばれた《ボカロっぽさ》を煮詰めた結晶が刺々しくもリスナーが求めていた形に花開いたような印象を与える一曲です。


入選
anywhere door』 - No.85, ぱたぱた
#VOCALOID処女作 #期待の新人
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出たな、「初投稿」、そこはかとない玄人力を感じるぞ。
爽やかで疾走感たっぷりなバンドサウンドに仕上がっていますが、肝はミクの声が綺麗に響く音域を存分に活かした気持ちのいいサビではないでしょうか。
歌モノにおけるボーカルの力を感じさせてくれる一曲です。
個人的にはやはりこういう曲を声優ソングで聴きたい。


マシュマリー』 - MIMI
#ピアノミク #マイリス巡回推奨
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独特の雰囲気を漂わせながら王道を押さえた名曲の数々を送り出しているMIMIさんによる最新ピアノポップ。
切ないメロディとキュンとくる歌声が、軽快なリズムトラックとピアノフレーズに包まれて心に優しく刺さる一曲です。
MIMIさんはマイリスト巡回推奨です。ぜひ。http://www.nicovideo.jp/mylist/55458052


後の祭』 - 蜂屋ななし
#VOCALOID和風曲
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正月一日から幸先のいい出会い、ボカロ初詣といった情勢。
ダークな和風スウィングHouseという珍しい組み合わせで、どこか異世界感を覚える不思議な雰囲気が漂います。
思わず体が横に揺れる、ゆったりと曲の世界に誘われる妖しい魅力の一曲。


他人事の音がする』 - あめのむらくもP
#VOCALOID殿堂入り #期待の新人
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偶然か必然か、『トオトロジイダウトフル』と同じく昨年12月に降ってきたルーキーの2曲目。
こちらも納得の殿堂入り。
人工的な音も有機的に響く、軽妙な奥行きをもって組み立てられたサウンドで、曲の持つ独特な世界に引き込まれるように気持ちよく聴ける一曲。


ルーシッド・ドッペルゲンガー』 - nonemu
#VOCAROCK
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nonemuさんは以前から聴いてきていますが、もっと伸びていいはずだと思う曲が数多くあります。
そんな中の新曲、期待通りのひたむきなロック。
走り出して止まれない想いがノンストップで爽快なサビに流れ込むような、切なくも気持ちのいい一曲です。


童話「暗い雨」』 - Haniwa
#POEMLOID #ポストミック
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Haniwaさん。好きです。
バリバリに響くギター・ベース・ドラムと、滔々と押し寄せるVOICELOIDのポエトリーリーディングが脳と感情を揺さぶるHaniwaサウンドの真骨頂がまたひとつ。
映像作家としての面が存分に発揮された底知れぬ視覚世界もぜひご覧あれ。
感情に圧し潰されそうになりながらも聴き終えれば不思議と解放感に包まれる一曲。
あなたもマイリストを巡って脳を解放してみませんか?個人的に1曲オススメするなら『宗教に犯されているのではないか。』です。 http://www.nicovideo.jp/mylist/44470671


あるいは酒でいっぱいの浮世』 - てにをは
#VOCALOID居酒屋入り
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とりあえず生。バーボン焼酎スコッチ泡盛ウィスキーテキーラ電気ブラン、ピンときたら一杯聴いていきませんか旦那。
てにをは節と言える言葉遊びの奔流は、何飲んだらこんな詞が書けるんだ、と思わされるレベル。
ベースの効いたリズムトラックも後押しし、酒坏から零れそうな情報量が押し寄せる一曲です。


エンパシックレイン』 - SEVENTHLINKS
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ヘヴィなサウンド、こういうジャンルは何て呼ぶんでしょうか?
ヘヴィなギターにピアノとストンリングスという編成から生まれる、キャッチーながらひと捻りされた癖を感じる一曲。


YURARIRA』 - 眉炉
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daniwellリスペクトですよね、おそらく。
ミニマルな構成に繰り返す日々を転写するような、ケ・セラ・セラ精神の人生賛歌。
まあ、小難しい話はどうでもいいんですけどね、な一曲。


ブラックゴールド』 - Guiano
#お洒落なIAうた
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アコギで鳴らすダークな曲ってやっぱり良いですね。
個人的にはスキマスイッチというか大橋卓弥的なところを感じたりもします。
路地裏的な乾いた響きのロックといった趣の一曲。


アノマラス』 - Guiano
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デザイア:re』 - Guiano
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同作者の1月新曲を続けて2つ。
どちらも泥臭い重めのバンドサウンドと都市的な雰囲気が同居した独自の世界観を発しています。
突き抜けていくようなサビの気持ちよさを感じられる二曲。


以上、2018年1月度の新曲からお伝えしました。